【後編】信用取引は危険な取引なのか
どうも。きなここ(@s1nvestment)です。
先日記載した通り、今回のテーマは二本立てです!
前編では、信用取引の概要、取引にかかるコストなどについてお話ししました。
今回の後編では、「信用取引は危険な取引なのか?」と銘打って、信用取引を行うに当たって注意するべきこと・知っておいたほうがいいことなどについてまとめていけたらと思います。
- 信用取引はハイリスクで危険な取引なの?
- 注意点1:最低保証金維持率を下回ると追証が発生する
- 注意点2:保証金として代用有価証券を差入する際のリスク
- 注意点3:保有日数が長ければ長いほどコストがかかる
- 注意点4:現物とは違い、建玉の決済期日が決まっている
- まとめ
信用取引はハイリスクで危険な取引なの?
まず、本テーマを書こうと思った理由についてお話します。
毎度毎度、知人・友人との話を持ち出して恐縮なのですが…
投資未経験or初心者の友人と投資の話になった時に、「信用取引やFXはリスクが高いから危険な商品なんでしょ?やらない方がいいよね?」と、結構な頻度で聞かれたことが執筆に至ったきっかけです。
そして何より、投資を始めたての頃、私も同じように思っていました。
そのため、同じことを疑問に思っている人向けに、本記事を書こうと思いました。
では、タイトルのテーマに戻りましょう。
「信用取引って危険なの?」
…結論からいうと、個人的にはやはり、現物株式より難易度が高い取引だと考えています。
とはいえ、信用取引のほうが現物株式よりできることが多いため、メリットも多い商品だと思います。
(売りから入れることや、レバレッジを掛けて取引できるから元手が少なくても短期間で大きく儲けることができることなど。そういう点が魅力的なのは確かですよね。)
ということで、信用取引をする前に、知っておいてほしいことをまとめました。
信用取引の注意点を知ったうえで、少しでも安全に取引をしていただけたら嬉しいです。
注意点1:最低保証金維持率を下回ると追証が発生する
保証金維持率が*20%を下回った場合、追加保証金(追証)を差入なければなりません。
*…20%と書きましたが証券会社によって異なります。
(2022年現在:SBI、楽天、マネックスは20%。SMBC日興は25%。)
追証の解消方法
追証の解消方法は3つあります!
1.追証金額分、現金を差し入れる(入金or預り金を保証金に差入)
2.追証金額分、代用有価証券を差し入れる
なお、追証の解消期日は、追証発生日から翌々営業日の正午まで!
・追証が発生しても落ち着いて対応できるよう、事前にルールを把握しておくこと
・レバレッジをかけすぎず、現金の範囲内で余裕を持った取引を行うこと
が大事だと考えています。
注意点2:保証金として代用有価証券を差入する際のリスク
上記や前編で、保証金として、代用有価証券(現物株・投資信託)の差入が可能だとお話ししました。
しかしながら、代用有価証券が保証金として評価される金額は、前日終値の80%であることを注意しなければなりません。
「前日終値で評価される」という点がポイント。
株価は日々変動しています。当然終値も日々変動します。ということは!
代用有価証券に差入れしている株価が下げると・・・
↓
保証金評価額も減る。
↓
差入している保証金額が減るので、維持率も下がる!
上記では、株式を保証金として差入した場合を例に挙げて説明しましたが、投資信託を代用として差入れる場合も同様です。
なぜなら、投資信託の基準価額も日々変動するからです!
ということで、保証金に代用有価証券を差入れすること自体は可能ですが、変動リスクがあるため、もし代用有価証券差入れて、信用取引をしようと思っているのならこの点を念頭に置いておくべきです。
でも可能なら、保証金は現金比率高めで取引することをおすすめします。(その方が絶対安心だから)
注意点3:保有日数が長ければ長いほどコストがかかる
前編でお話ししましたが、現物と違って信用は建玉を保有していると金利、もしくは貸株料がかかります。
また、それ以外にも様々なコストがかかります。
コストが高いということは、コストの分以上にプラスにならないと手数料負けしてしまい利益が出ないということ。
儲けるハードルも上がるということになります。
信用取引はレバレッジをかけることができるので、上手く値動きを読めれば大きく儲けることができるかもしれませんが、失敗した場合はこのかぎりではありません。
こういった点も理解しておくべき点だと思います。
注意点4:現物とは違い、建玉の決済期日が決まっている
これも前編でお話ししましたが、信用は決済期日が決まっています。
※制度信用と一般信用で期日は異なります。
儲けたいと考える場合、期日内に利益を出すことが必要となってくるため、その点は現物株式より難しい点だと思います。
こういった点も覚悟の上で取引した方がいいかもしれません。
まとめ
以上、今回は信用取引を始める前に知っておくべきことについてまとめてみました!
純粋に信用取引で儲けようとすると、やはり、現物株式よりはリスクが高くなってしまうと思います。
しかし、「それでも信用取引で大きく儲けたいんだ!」と思っている方もいるだろうと思い、個人的に知っておいた方がいいと思うこと(超基礎)を書いてみました。
ただ、個人的には、現物株式である程度経験を積んでから信用取引にステップアップすることをおすすめしたいです。
以上、今回もかなり長くなってしまいましたが
本記事をご覧になっていただきありがとうございました!
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