【前編】信用取引とは何か?

こんばんは。きなここ(@s1nvestment)です。

これまで、現物株式について色々書いてきたので、そろそろ信用取引についてもまとめていきたいなと本記事を作成しました。

いつものごとく、前編・後編の二本立てで綴っていきます!

 

 

【前編】信用取引とは何か?

↑今回の記事はこちら。信用取引の商品概要・活用方法・コストについて、ざっくりと書いていきます。

 

【後編】信用取引はハイリスクで危険な取引なのか?

↑次回はこのテーマで記事を書く予定です!

後編では、信用の取引ルールや、注意事項などまとめていきます。

 

前編・後編ともに、信用取引未経験の方々に向けて書いています。

信用取引をやってみたいけど、どんなものなのか正直よくわからない」と、思っている人がいたら、ぜひ読んでいただきたいです。

 

ということで、以下より前編スタートです!

 

 

信用取引の概要

信用取引とは、顧客が委託保証金を証券会社に担保として預託し、資金又は証券を借りて売買を行う取引です。所定の期限内に、主に反対売買によって弁済します。

 

特徴1:元手となるのは預り金ではなく保証金

現物株式の場合は預かり金で取引をしますが、信用取引は証券会社に保証金を差入れた上で取引をします!

保証金は、現金または保有の現物株式を差入れることが可能です。

 

※ただし、株式を差し入れる場合、保証金としての評価額は前日終値80%となるので注意。

※NISAや貸株サービスを利用している株は保証金に差入れできないので注意。保証金に差入れる場合は一旦、貸株を解除する必要があります。

 

特徴2:買いだけでなく売りから入れる

現物株式の場合、買いから入ることのみ可能ですが、信用取引の場合は買いからも売りからも入ることが可能です!

買いから入る場合は将来株価が上がると見込んだ場合に実施しますが、売りから入る場合は将来株価が下がると見込んだ場合に実施します。

信用取引ではポジションのことを建玉といいます。

新規で注文を入れてポジションを持つことを新規建てといい、決済することは返済といいます。

 

必要となる保証金はいくら?

(現在ネット証券を使っている人が多いイメージなので、ネット証券を使う前提で説明します。)

大抵のネット証券は、最低でも保証金が30万円必要となります!

また、委託保証金率は30%となっています!(これは全証券会社共通)

そのため、新規建てしたい金額の30%分の保証金を差入れる必要があります。

 

(例)

  • 200万円分建玉を建てたい場合⇒最低60万円保証金が必要
  • 100万円分建玉を建てたい場合⇒最低30万円保証金が必要
  • 10万円分建玉を建てたい場合⇒最低30万円分保証金が必要

※必要保証金は30万円のため、建玉金額の30%が30万円を下回っている場合でも必ず30万円は必要!

 

信用取引の活用方法

次に、信用取引の活用方法をお話しします。

売りから入ってリスクヘッジする

買いだけでなく売りポジションも保有しておくことでリスク分散が可能になります!

保証金を元手にレバレッジをかけて取引をする

最大約3.3倍のレバレッジをかけて取引が可能になります!

信用取引の場合、反対売買(返済)以外にも、買建なら品受、売建なら品渡が可能!

  • 品受は、信用の買いポジションを現物株式の買いポジションに持ち替えることをいいます。
  • 品渡は、信用の売りポジションと現物株式の買いポジションを相殺することをいいます。
  • 品渡は、優待だけを取得したいときにも活用できます!(クロス取引つなぎ売りなどと呼ばれている手法)

クロス取引については別途記事を書こうと思っていますので、その時は読んでいただけたら嬉しいです❗️

信用取引にかかるコスト

次に信用取引をするときに、どのようなコストがかかるのか綴っていきます。

建玉に対して発生するコスト

金利

買建は、証券会社もしくは日証金からお金を借りて取引を行うため、お金を借りている間(建玉保有している間)は、金利が発生します。金利は、年利でパーセンテージが決まっています。金利の支払金額は、年利を日割り計算し、算出されます。

名義書換料

建玉が決算日(権利確定日)を跨いだ場合に名義書換料が発生します。

建玉に対して発生するコスト

貸株料

売建は、証券会社もしくは日証金から株を借りて取引を行うため、株を借りている間(建玉保有している間)は、貸株料が発生します。貸株料は、年利でパーセンテージが決まっています。貸株料の支払金額は、年利を日割り計算し、算出されます。

※貸株サービスの貸株料とは別物なので注意。

逆日歩

逆日歩は、日証金からお金や株を借りて(制度信用を利用して)建玉保有している場合に発生します!逆日歩は売方が買方に支払う費用です!

そのため、売建玉保有している場合は支払いが必要です。(建玉保有している場合は受け取ることが可能です!逆日歩は事前に想定できないコストです。

信用売り残高が信用買い残高を上回り、株式の貸し方である日証金が貸し出せる株の不足を補うために、機関投資家などから株を借りる際に調達費用として発生します。

 

について補足。制度信用と一般信用について!>

信用取引には、制度信用と一般信用があります!

制度信用は、日証金から株やお金を借りて取引をする方法で、返済期日は半年。

一般信用は、証券会社から株やお金を借りて取引をする方法で、返済期日は長期と短期で分かれていることが多いです。中には一日信用といったサービスを展開している証券会社もあります!一般信用の返済期日や年利は証券会社によって様々です。

買建・売建ともに発生するコスト

信用取引手数料

現物株式と同様、1回の取引に対して手数料が発生します。

事務管理

新規建て約定日から1カ月経過するごとに管理費が発生します。

前編まとめ

以上、今回は信用取引の商品概要・活用方法・コストについてざっくりとまとめてみました!

これを機に、少しでも信用取引に興味を持っていただけたら嬉しいです。

このたびも本記事をご覧になっていただきありがとうございました。

 

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