つなぎ売りとは?
どうも。きなここ(@s1nvestment)です。
前回、前々回は信用取引の概要、ルール、リスクなどについて書いてみました。
そして今回も信用取引のお話しです!
今までに、こんなことを思ったことはないでしょうか?
「正直、その企業にさほど興味はないし将来性も感じない。ただ優待が欲しいだけ。だからといって権利落直後に売ったら損がすごそう。資金効率は悪いけど、やっぱり権利を取った後は当面ホールドするしかないかな。」とか。
かつて、私はそんなことを思っていました。
しかし、こんな悩みを解決する、優待だけをゲットするテクニックがあるので紹介します!
それは、つなぎ売りです!
結構メジャーな手法だったりしますが、まとめておきたいと思います。
つなぎ売りとは?
つなぎ売りは別名、優待クロス、クロス取引などとも言われる投資手法です。
権利付最終日の直前に、現物の買注文と信用の売建を寄付の成行で約定させて、
権利落日に品渡(現渡とも言われています)をし、
優待だけをゲットするというテクニックになります!
つなぎ売り(優待クロス、クロス取引)にかかるコスト
次に、つなぎ売りにかかるコストについてお話しします!
つなぎ売りで発生するコストは以下です。
現物株式買付分にかかる手数料
・現物株式買付手数料
信用取引売建時にかかる手数料
・信用取引手数料
・逆日歩(制度信用で売り建てて、逆日歩がついた場合は支払いが必要になります❗️)
つなぎ売りの注意点
最後に、つなぎ売りをする際の注意点をお話しします。
制度信用で売建をした場合、逆日歩が発生して、想像以上にコストが掛かってしまう可能性あり。
→一般信用で建てることをオススメします。
売建をしたくても在庫がない可能性あり。
→優待だけをゲットしたいと思ってつなぎ売りをする人は沢山います。なので、人気銘柄の場合は特に注意が必要です‼️
権利付最終日ギリギリに売建しようとすると、在庫切れで建てられなかったり、品薄で抽選になることも。
多少、貸株料がかかってしまいますが、どうしてもつなぎ売りをしたいならギリギリではなく少し早めに仕込んだ方がいいかもしれません。
つなぎ売りをすると配当金をゲットできない。
現物株式を権利を跨いで保有するため、配当金が貰えるように一見思えますが…。
信用取引の売建玉を権利を跨いで保有すると、配当落調整金の支払いが発生します。
※配当落調整金は、配当金相当額から、配当金の所得税分が源泉徴収された後の金額となります。買建の場合は受け取ることができ、売建の場合は支払いが必要となります!
つまり、現物保有をしているため配当金が入ってきますが、それと同時に、信用の売建も実施しているため同額を配当落調整金として支払う必要があり、
実質の受取金額は0円となり、配当金に相当する金額を手にすることができません!!
この点についても、つなぎ売りをするにあたって理解しておく必要があります!
優待取得の条件に、株式の保有期間が定められている場合はつなぎ売りが使えない
権利付最終日に株を保有していれば優待が貰える銘柄であれば、つなぎ売りで優待取りが可能です。
しかし!「権利付最終日からXヶ月(またはX年)以上保有していること」など、決まった期間株式を保有していないと優待が貰えない銘柄もあります。
そのような銘柄は、今回紹介したつなぎ売りでは優待が獲得できないため注意が必要です!
不公正取引に該当してしまう可能性がある。
仮装売買及び作為的相場形成防止の観点から、つなぎ売りを目的としたクロス取引であった場合でも、ザラ場(取引時間)中に執行されることになる注文は承ることはできません。
つなぎ売りを目的としたクロス取引を行う場合には、買い注文、または売り注文に執行条件「寄付」又は「引け」を選択して発注を行ってください。
楽天証券のHPで詳しく解説されているので興味があったら以下をご参照下さい!
リスクを抑えて株主優待をゲットできる方法、知っていますか? | 取引ルール | 現物取引 | 国内株式 | 楽天証券
まとめ
今回は、優待だけを取りに行くことができる手法、つなぎ売りについてまとめてみました!
様々な注意点を理解した上で、優待取に活用していただけたらと思います。
以上、本記事もご覧になっていただきありがとうございました❣
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